yukoku_sayo’s diary

今はほぼsyx。他のことは吐き出したくなった時に。

Sin of Sleeping Snow 考察

sin of sleeping snow、通称SSS
ディスグーニーpresent 脚本演出西田大輔さん
主演安西慎太郎さん、鈴木拡樹さんの舞台をみました。それについての考察や感想などです。



ネタバレ、バンバンします。
考察や感想じゃなくて行きどころのない気持ちをぶつけてるだけのところもありますのでご容赦ください。



まず、この舞台について言いたいのが、これです笑笑
どんだけ見たかったものを詰め込んでくれるんだニシダさん!!!
戦国武将を描いた、あるようでなかった、そして私が見たかった、そんな舞台でした。
学校で歴史を習っていた時、とても学ぶのが楽しくて普段は覚えないような豆知識や先生がぽっと口にした何気ないうんちくなど、聞き逃すまいと思っていました。
戦国という時代独特のおもしろさ、主従関係、仁義、裏切り、武田と織田の対比、そしてなんといっても昌景と勝頼の関係性、あげだしたらきりがない笑笑
それでも一番やりやがったなとおもっているのは、
昌景と勝頼ですね
天下がほしい 、そしてそれが親を殺しもう一人の親も殺し家臣も殺して、あなたには天下があると告げられ、多くのひとを殺さないととれない天下は綺麗ではない それをわかっていても、
それでも天下を
と望んでしまう人間の欲とか儚さ。
勝頼と昌景とってもややこしい関係だと思うんですが、これを単なる主従関係とか、仲間とか、家族とかそういうもので繋げたのではなく
嫉妬
で繋げたのも最高だと思います。

しかもなんといっても女禍様ですね
なんかこのお方つよい
と思ってしまいました笑笑
「あなたの叫ぶ姿が見たいの」
昌景は普段から考えられないぐらいに変わりますからね、女禍様と話してるときは
苦しむ姿こそ美しい
ほんと昌景ってやつは!
あと「いとおしいから」と答えた女禍様
まじで性癖にささる。

ちょっと砕けすぎました
まじめに考察をします。

最初にこの物語を解釈する上で重要なのが
「雪」「罪」「季節」だと思います
これは私自身の解釈でしかないので、
では
これは
選ばれた者と選ばれなかった者
の物語だと思います

「雪」とは選ばれなかった者の天下
「罪」とは選ばれた者の天下
雪と罪は対比になっていてまさに昌景と勝頼であり
女禍様と昌景だったとおもいます
まさに選ばれなかった者の天下は、すぐ溶けてしまう儚さ、とれだけの数の雪が降っているのか私たちがかぞえられないように私たちは知らないそしてとてつもなく多い人々によって、形作られており
まさに 雪 であるとおもいます。
罪も同じ感じですね。
天下こそ罪なもの。

そしてこの2つは決して定まった意味はなく雪=女禍のときもあります

雪が落ちる とは
選ばれなかった者の天下が消えることであり
昌景が殺した親、信玄の死、勝頼の絶望、そして天下を望んでいたであろう名も亡き歴史には決して見えないしかし必ずそこにあったであろう人々の死ということでしょう

SSSで選ばれた者とは、昌景、上杉、明智、信長ですね。(信長はたぶん女禍が見えていた、見なくなってしまったけれど)
女禍様が選ぶのは
天下の罪(これは一般的な意味)をわかっていて
かつ天下をとる器がある人のことなんだろうと思います

女禍はなぜ罪を問うのか
私はこれは
人間にあらざる者がもつ人間って面白いねっていう
そういう独特な暇潰し
なのではないかと思います。
女禍は女禍の罪を知ってます。たぶん、、、
そして女禍の罪にたどりついた者に天下を与えると
女禍が昌景に問うていたのは
女禍の罪の答え合わせのためなのだと思います。

女禍様は絶対昌景に惚れてましたよ😁
惚れるというとものすごく語弊がありますが、
あの戦国のなかで天下をとる器の一番は昌景だし、
顔もいい、苦しんでる姿も美しい、肉親を殺してしまうほどの天下への欲。
私たちから見たいの昌景はある意味完璧ですが、
女禍からみた昌景は人間臭くて愚かで
もっともいとおしく思える人間だったのだと思います。

長くなったのでいったん切ります
まだまだ語りたいことあります!
昌景と勝頼とか、「雪が眠る時」の意味とか
また更新しようと思います。

このブログをみてどこかの誰かが興味をもったり
SSSをみるのを楽しんでくれたら嬉しいです!